ハワイ州が、カイルアで自転車のレンタルを始めました。
これは、ハワイ州保健局による「ヘルシーハワイイニシアチブ(Healthy Hawaii Initiative)」というプロジェクトの一環で、人々が健康的な生活を送るために、政府が投じた$100,000の予算の一部を利用したものです。
オアフ島のカイルアに、『ハワイBサイクル(Hawaii B-cycle)』という名前のレンタル自転車の施設がつくられ、6月17日(金曜日)、正式にサービスが開始されました。
試運転として、貸し出しはすでに先月5月の初め頃から行われていて、多くの人が利用し始めています。
このプログラムの趣旨は、クルマで出かけるのではなく、ほんの少しの時間でも自転車に乗って、健康的な生活を心がけて欲しいという、市民の健康促進が狙いです。
カイルアに設置された自転車貸し出し所は、2カ所。
767 Kailua Rd, Davis Building
515 Kailua Rd. Hahani building
それぞれの貸し出し所に、ママチャリタイプの自転車が、12台ずつ設置されています。
レンタル自転車には、電波により移動場所が確認されるRFIDという位置測定システムが導入されており、利用者がどれだけの距離を走り、どれくらいのカロリーを消費したかが分かるようになっていて、さらに、二酸化炭素の排出をどれくらい減らしたかまで計算してくれます。
料金は、$2.50/30分、一日パスが$5.00。
$30.00/月、$50.00/年(学生、シニアは$40.00/年)の『Bカード』は、ハワイBサイクルのホームページから購入できます。
Hawaii B-cycle Hawaii Bike-Sharing Program
問い合わせ先: 221-6698 (Nguyen Le)
電子メール: MMHawaii○gmail.com (○を半角の@にしてください)
ハワイ州がカイルアで始めた自転車のレンタル。上手くいくとイイですね!
ちなみに、自転車を紛失したら、$1,000だそうです。Bカードの再発行は$5.00、自転車の鍵をなくしたら$10.00。
ヘルメットは?!
持参すれば良いのか、、、
「年間パスを買って、一年中ず〜っと借りちゃうカイルア在住者とか、現れたりしないのかなぁ、、、」
と、いろんな利用者を想像しながらページを見ていたら、利用時間は「朝の6時から夜の8時まで」と、小さな文字で書かれていました。
とはいえ、もしも朝6時に借りて夜8時に返却する利用者が24人いたら、その日一日、他の人はだれも利用できなくなってしまいますよね?
年間パスを持った利用者24人が、毎日朝6時に借りて夜8時に返却したら、年間の売り上げは$1,200.00。これが想定できるミニマムの売り上げ。
一人30分ずつ利用したら、一日の売り上げが$1,440.00。年間の売り上げが$525,600.00。これが想定できるマキシマムの売り上げ。
自転車が24台で$24,000だとして、貸し出し所の施工やシステムに$30,000、家賃や保険、メンテナンスに$72,000/年。自転車が2年で減価償却されるとしたら、$12,000.00/年で、年間にかかる費用が$114,000。ひと月に$10,000の売り上げがあれば、続けていけるかもしれませんね。
ひと月に$10,000売り上げるには、一日$334.00。一台の自転車が一日に約$14.00稼いでくれれば良い計算になります。
ここまですべて想像ですが、もしもそうだとしたら、$2.50/30分でレンタルするのは良いとして、一日パスが$5.00は安すぎますよね? せめて$15.00でしょ?
あ、分かった! 一台の自転車が一日$5.00売り上げればペイできるんだ、きっと。
ってことは、一日$120.00の売り上げでまわるんだね。年間$43,800.00の売り上げで、維持できるからこの料金なのでしょうね。
24台のうち、稼働率が80%だったら19台。一日$95.00の売り上げでも十分なのかもしれませんね。だとしたら、年間$34,675.00の売り上げで、維持できるのか。
イヤ、待てよ。雨の日は誰も乗らんじゃろ〜?
カイルアが雨の日は、年間平均73日。雨以外の日が292日として、一日$100の売り上げで$29,200/年。ザッと年間$30,000.00くらいが、採算分岐点といったところでしょうか。イヤ、これでは安すぎますよね?
この自転車レンタル、儲けるためのプロジェクトである必要はありませんが、継続していくつもりで立ち上げたプロジェクトですよね? 決して予算を使うためのプロジェクトなどではありませんよね?
人々の健康促進は大賛成です。
ハワイ州は、これでどれくらいの市民が健康になると見込んでいるのでしょう?
観光客の利用も見込んでいるとは思いますが、それにしても、これを企画したプロジェクトティームの人たちは、費用対効果をどのように算出されたのでしょう?
本当のところ、誰が喜ぶのでしょうか?!
政治って、面白いですね。
ところで、自転車を借りる場所までは、どうやって行ったら良いのでしょう?
クルマで?
え〜っと、、、
どこに駐車すれば良いのかなぁ。
誰が考えたんだろう? このプロジェクト、、、
追伸:
このサイトで是非とも利用していただきたいのが、PDFファイルになったカイルア&ラニカイマップです。無料ですので、ハワイ滞在中にカイルアに行く予定のある方は、こちらからダウンロードしておきましょう。