一カ月の出費について(2006年版) – 続き –

教育のための積み立て(Educational IRA)や、老後のための積み立て(IRA)に、それぞれ2人分として毎月$666充てると、ザッと$7,300は必要です。
年に2回くらいは家族で旅行に行きたいと思ったら、さらに毎月$5〜600は貯金しておきたいし、毎月、書籍などに$500〜$1,000はお金を払っていますので、ひと月に$8〜 9,000はすぐにかかります。
以前(1999年)にも書きましたが、子供を私立の学校に通わせようと思ったら、ひとりにつき、毎月$500〜$2,000以上の授業料が必要となります。
現在は貸家に住んでいますが、これが家を購入するとなると、ひと月の生活費はさらに上がります。
例えば、カイルアでごく平均的な一軒家を購入するとしましょう。現在の相場だと$800,000はします。ちょっとでも場所やリビングスペースに欲を出すと、もう$1,000,000は下(くだ)りません。
日本で8,000万円の一戸建てっていったら、もちろん場所にもよりますが、まあまあそこそこの家が、それも新築で建てられるのではないかと思います。
上記の$800,000の物件は、築40〜60年の中古物件です。150〜200坪の土地に 40〜50坪の家といった感じです。
値段の20%をダウンペイメントに、残りの80%を固定金利6.250%(年利)の30年でローンを組めたとします。
最初に$160,000、毎月のローンの返済額は$3,940です。
これに固定資産税が加算されます。エリアによりますが、ひと月に換算すると、$250くらいでしょうか。
あと保険。火災や台風などの被害をカバーするための保険です(僕は実際に買ったことがないのでまだ調べていません)。
庭やプール、ジャクージーがあれば、維持費に数百ドルかかることでしょう。
大雑把に計算すると、ひと月$4,500くらいでしょうかね(甘いかも、、、)。
カイルアでも、コンドミニアムだと$500,000くらいで適当な物件があります。
とはいえ、数年前までは20万ドル台で買えたことを知っていると、いざ購入となるとなかなか勇気が要ります(笑)。
例に挙げたコンドミニアムは、メンテナンスと税金(固定資産税)で月に$600ほどかかりますので、これは$100,000を年利6%で30年ローンを組んでいるのと同じです。ですから、実際には$600,000くらいの物件を買うのと同じです。
ダウンペイメント(20%)として$100,000を払って購入したとすると、毎月のローンの返済額は$2,462です。
メンテナンスと固定資産税をプラスすると、ひと月$3,000くらいはかかるでしょう。
っつぅことで、カイルアに一軒家を買おうと思ったら、月収$10,000程度ではバランスの取れた生活はできないと、個人的には判断しています。
最低でも$15,000、できればひと月$20,000は稼ぎたいところです。ひと月の世帯所得が$20,000あれば、$1,500,000くらいの家を自分で『選ぶ』ことができるかもしれません。
現在、オアフ島の平均世帯所得は年間$84,000也。
仮に年間世帯所得が$84,000の家族が、その35%を住宅ローンに充てたとすると、返済額は年間$29,400。ひと月$2,450です。
良い (低い)レートでローンを組むためには良いクレジットヒストリーが不可欠ですが、20%のダウンペイメントを用意できたとして、買える物件の価格を逆算すると、おそらく$400,000〜450,000くらいではないかと思います。
ちなみに、全米の平均的な住宅値段は$548,000。
これを無理なく購入するために必要な年収は、$133,000だそうです。
日本は金利が安いので、家の購入金額を算出する時に年収の10倍を目安にしたりしますが、僕は、アメリカの場合は年収の5倍までと考えています。
自分で住む家を検討する際、価格がそれ以上の場合は、自分の稼ぎが少ないとして対策を講じます。
ハワイへ移住を計画中の皆さん、参考にしていただければ幸いです。
May 11th 2006 (May 30th 2006 改訂)

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