米国の決意は砕けない

日本時間9月12日付の朝日新聞のウェブページより、、、
「米国の決意は砕けない」米大統領演説の全文
ブッシュ大統領が11日午後8時半(本時間12日午前9時半)すぎ、全国民に向けてホワイトハウスから行った演説の全文訳は次の通り。
きょう、我々の同胞、我々の生活様式、自由そのものが、一連の意図的で殺人的なテロ行為によって脅かされた。飛行機の中やオフィスで犠牲となったのは、秘書、ビジネスマン、ビジネスウーマン、軍や連邦政府の職員……、ごくふつうの父や母、友人、隣人だ。何千という命が、この邪悪で唾棄(だき)すべきテロ行為の犠牲となった。
飛行機がビルに飛び込む光景や、燃える炎、巨大な構造物が崩壊する様は、我々の心を、信じられない思いや恐るべき悲しみ、そして静かだが決してやむことのない怒りの念で満たした。
これは我々の国家を混乱と恐怖に陥らせ、退かせようという狙いによる大量殺人だが、彼らはすでに失敗している。我々の国は強い。我々の偉大な国民は、偉大な国を守るため動き始めている。テロ行為は我が国で最も大きいビルの土台を揺らがすことはできても、アメリカの土台に手を触れることすらできない。鉄骨を砕くことはできても、米国の決意を骨抜きにすることはできない。
きょうわが国は、人間の性質の最悪の部分、邪悪さを目にした。だが、それに対したのは、救急隊員たちの勇敢さ、見ず知らずの人々や隣人のために献血などできることは何かないか申し出て来る人々の優しさという、米国の最良の部分だ。
最初の攻撃の直後、私は我が政府の緊急対応計画を発動させた。我々の軍は強く、即応できる。我々の緊急対応チームはニューヨーク市とワシントンで、地元の救援活動を助けるために活動している。我々の優先事項はまず負傷者を助け、世界中の米国民をこれ以上の攻撃から守るため、あらゆる予防措置を取ることだ。
我が政府の機能は遅滞なく動いている。ワシントンで退避しなければならなかった連邦政府諸機関は、今夜、必要人員だけで再開し、明日は通常通りに業務を行う。我々の金融機構は強くあり続けており、米国経済もビジネスを再開する。
この邪悪な行為の背後にいる者たちの捜索は進んでいる。私は情報、司法当局に対して、責任ある者を発見し、裁きを受けさせるため全力を挙げるよう指示した。我々はこれらの行為を犯したテロリストたちと、彼らをかくまう勢力を区別はしない。
私と共に、これらの攻撃を強く非難する輪に加わっていただいた連邦議会議員各位に感謝する。哀悼の意を表し援助を申し出て下さった世界の多くの指導者の皆さんにも感謝する。米国とその友邦、同盟国は、世界の平和と安定を求めるすべての勢力と一緒になり、テロリズムに対する戦いに勝つために立ち上がる。
悲しみに泣いているすべての人々、世界をうち砕かれてしまった子供たち、安全の概念が脅かされてしまったすべての人々のため、あなたたちも祈ってほしい。
これらの人々が我々のだれよりも大いなる力によって慰められるよう、私は祈る。聖書詩編23編の「死の陰の谷を行くときも、わたしは災いを恐れない。あなたがわたしと共にいてくださる」という言葉にあらわされるように。
きょうは、あらゆる層の米国人が、正義と平和実現のための決意の名の下に団結する日だ。米国はこれまでも敵に立ち向かってきたし、今回もそうする。我々はこの日を二度と忘れはしない。それでも我々は前進し、自由と世界中の善と正義を守るのだ。
 ありがとう。おやすみなさい。
 神よアメリカに祝福を。(11:26)
日本時間9月12日付のJapan.internet.com ニュース
同時多発テロでダウンしたサイトと活動的なサイトより、、、
米国で同時多発テロがあった11日(現地時間)、テロ事件に関連した自治体や連邦政府サイトでは、アクセス状況や更新内容に大きな違いが見られた。
世界貿易センタービルを有するニューヨーク市のサイトは、現在も、全くアクセスできない状況が続いている。しかしながら、ニューヨーク州のサイトの方は、ほとんど有益な関連情報はないものの、現在のところ、全く問題なくアクセスできる。
一方、攻撃を受けた国防総省があるバージニア州アーリントン郡のサイトは、頻繁にリリースを掲載し、きめ細かい情報提供を行っている。こちらもアクセスに全く問題ない。また、厳戒態勢がしかれたワシントンD.C.のサイトも、通常どおり、アクセスできる。
連邦政府機関のサイトの多くは、事件に関して全く言及することなく、更新を停止している。しかし、攻撃を受けた国防総省のサイトは、国防総省の火災現場の写真や、記者会見の内容を即座に掲載するなど、積極的な情報発信を行っている。
サイト 現状 (日本時間12日午後2時現在)
ニューヨーク市 アクセス不可。
ニューヨーク州 パタキ州知事の声明を掲載。あまり有益な情報は掲載されていない。
アーリントン郡 非常に詳しい情報を、1日に何度も更新。
ワシントンD.C. 非常事態宣言に関する内容や、12日の行政サービスに関してのリリースを掲載。
国防総省 最新の記者会見の内容から、火災現場の写真まで、様々な情報を掲載している。
ホワイトハウス ブッシュ大統領の声明などを読むことが出来る。
米議会下院 事件に関する情報は全くなし。
米議会上院 事件に関する情報は全くなし。
連邦緊急事態管理庁(FEMA) 救助活動の概要や、被害者への募金活動などについて、詳しい情報を掲載。
国務省 国務省高官による記者会見内容だけを掲載。
連邦航空局(FAA) 事件に関する情報は全くなし。全米各地の空港の閉鎖状況が確認できるページは、アクセスが遅く、しかも、全ての空港で、「平常通りか15分程度の遅れ」と間違って表示されている。
FBI テロリスト情報を通報するページが、なぜか、インターネット詐欺報告センターのサイト(FBIが協力)で設置されている。
証券取引監視委員会 (SEC) SEC会長の、株式市場閉鎖に関する短いコメントが掲載されているのみ。
事局(OPM) 「ワシントンD.C.にある連邦政府機関は、12日水曜日は、時間どおりにオープンするが、事前許可なく帰宅しても良いという条件で、運営される」との告知が掲載されているのみ。

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