ハワイ発遺伝子組み換えパパイヤ日本上陸

日本では、今まで輸入販売ができなかった、ハワイ産のGMパパイヤ(遺伝子組み換えパパイヤ)が、今月から輸入可能となり、店頭での販売が開始されました。
GMとは、Genetically Modifiedの略です。
遺伝子組み換え食品は、現在、3つに分類されていて、今回のGMパパイヤは、除草剤耐性、病害虫耐性、貯蔵性増大などのために組み換えられた、第一世代の遺伝子組換え食品となります。
食品の遺伝子組み換えに関しては賛否両論ありますが、皆さんはいかがですか?
ハワイのパパイヤの8割は、すでに遺伝子組み換えパパイヤで、1997年に、アメリカのFDA(Food and Drug Administration: 食品医薬品局)が安全と判断し、1999年から、ハワイをはじめとする全米にて流通するようになり、2003年からは、カナダでも流通しています。
日本では、2006年から調査が開始され、2009年7月に特に問題なしと判断され、今年、2011年の9月に、遺伝子組み換え作物に関する食品表示の規則が改定されたことにより、今月からハワイのGMパパイヤが日本でも食べられるようになりました。
スーパーで、ハワイ産のパパイヤを見つけたら、「遺伝子組み換えシール」が貼られているかどうか、確認してみてくださいね。
今回のトピックは、ハワイ産の遺伝子組み換えパパイヤが日本でも食べられるようになったというハナシなのですが、
「へぇ〜、、、それで? それがどうしたの? 私は食べるわよ、僕は食べないなぁ」
と、字面だけ読んでいたら、あまりピンとこないかもしれません。
このようにして、海外で(改良)生産されたGM(遺伝子組み換え)作物が、ジワリジワリと日本のマーケットに流通し始めていることを、自分の目で、手にとって、確かめてみてください。
3つに分類されている遺伝子組み換え食品のうち、第二世代の遺伝子組換え食品とされている食品は、「消費者の利益が強調された成分改変食品」とされています。
誰の立場で「消費者の利益」が「強調」されているのか? 考えてみてください。
「誰」が、人(生産者? それとも、消費者?)なのか、企業なのか、国なのかによって、強調される「消費者の利益」が異なってくることを、想像してみてください。
『TPP』なんて呼ばれていなくても、消費者よりも生産者の論理が、一方的に、それもとてつもなく大きな(権)力でもって拡大していることに、皆さんは気がついていますか?
国家(国民の生命財産)の繁栄と、経済(企業の損得利益)の支配。
あなたはどちらを選びますか?
経済至上主義の果てには、どんな世界が待っているのでしょうね。

中野剛志先生のよくわかるTPP解説 日本はTPPで輸出を拡大できっこない!

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